こんにちは、じゅりです。
いきなりですが今回は私自身のトラウマの話をしたいと思います。
(嘔吐 や、吐く といった表現が多くなってしまうので、気分が悪くなってしまう方もいるかもしれません。)
嘔吐恐怖症とは?
タイトルにもある通り、
私は『嘔吐恐怖症』です。
嘔吐恐怖症(おうときょうふしょう)とは、自分が吐くこと・他人が吐くことに対して、強迫的に恐怖を感じる状態を指す。 パニック障害の一種と考えられている。 不安神経症やうつを伴う例もみられる。https://ja.m.wikipedia.org/wiki/嘔吐恐怖症
ちょっと調べてみましたが、
一言でいうと、自分や他人が“吐く"ことがめっっちゃくちゃ苦手なことです。
ちなみに、この記事を書いている今も
心臓がバクバクしています…;;
実際どんな症状なの?
きっと人それぞれ違うかと思いますが、
以下は私の場合です。
- 具合が悪く、自分が吐きそうになると恐怖を感じる。
- めちゃくちゃ具合悪く、「吐いちゃった方が楽だ」と自分に言い聞かせて、喉まで上がってきたとしても、身体がストッパーをかけたようになって吐けない。
- 他人が具合が悪いと吐くんじゃないか とビクビクする。
- 吐瀉物を見ると心臓がバクバク。動悸が激しくなる。
- 吐瀉物があったところにしばらく近付けない、触れない。
- 吐瀉物を見る以上に人が吐くところを見ると、怖すぎて涙が出る。手が震える。(正確にいうと、見られない。近寄れない。)
- →耳をふさいで目を閉じて、見えない、聞こえないようにします。(それでも吐いてるって考えるだけでムリ!心臓バクバクで手がガタガタ震える。)
- マンガの吐くシーンも苦手。何も面白くない。なんでそんな描写をいれるのか…と思う。
- テレビとかで吐いてるところにキラキラや綺麗な映像を入れて、笑うシーンにしてるのも苦手。
と、ズラズラと書いてしまいましたが
私の主な症状です。
自分が吐くってこともムリだけど、
他人はもっとムリ。まじでムリ。
『嘔吐恐怖症』を知る前
私が『嘔吐恐怖症』というものを知ったのは
つい数年前のことです。
それまではそんな言葉もまったく知らず、周りからも
『それくらい大丈夫、大丈夫!』
『誰だって具合悪けりゃ吐くこともある。そんなに気にすることじゃないよ』
『おおらかな心で見れば、許してあげられる、受け入れられるよ!』
なんて言われていました。
私自身も、
『自分が気にしすぎなだけなのかな…』
『いつかは慣れることができるのかな…』
『私は思いやりの気持ちが欠けているのかな…』
これはただのトラウマだ。
忘れることができればきっと大丈夫!
そう思って、20歳頃まで生きていました。
それでも、居酒屋で働いていたときや
夜に外を出歩くときは
『あの人めっちゃ酔っ払ってるけど、まさか吐いたりしないよね…!!???近付かないようにしよ…』
と、怖くて仕方がありませんでした。
トラウマの原因は??
どうして私は嘔吐恐怖症になってしまったのか…
自分でも
『なんでこんなに“吐く"ことが怖くなってしまったのだろう…』
と、考えると思い当たる出来事がいくつか浮かびます。
実は私自身、小さい頃は
めちゃくちゃ体調を崩しやすくて、
めちゃくちゃ乗り物酔いしやすい子でした。
そして自分自身がけっこう吐いていた記憶もあります。
小さい頃は平気だったんです。
吐くことに対して『怖い』という感情はありませんでした。
それがなぜ……
まぁここは省いてもいいかもしれませんね。
聞きたい方がいたらあとで詳しくお話します。
簡単にいうと、
すっごい吐いてるところをめっちゃ近くで見た
からです。
それが私にとってすっっごくショックで
何年も何年も苦しめられるトラウマになってしまったのです。
20年近く経ちますが、いまだに頭に映像が浮かびます。
冷静に考えると、本当にこれらが原因なんだなぁとよくわかります。
これだけ鮮明に覚えちゃってるくらいだもん!笑
『嘔吐恐怖症』というものを知って
そして、20歳くらい…
絶賛トラウマの中だったある日。
女優の仲里依紗さんのSNSか何か(あんまり覚えてない。あいまいですみません笑)
で、ふいに見かけた
『嘔吐恐怖症』という文字。
『え、、、なにそれ……。』
私は思考が止まりました。
そして理解が追いついてくると、
『これは私のことを言ってるんじゃ…?』
そんな気がして、すぐさまググりまくりました!
調べてみると、自分に当てはまる言葉が
次から次へと、どんどんどんどん…
あふれるように出てきました。
私はどう感じたと思いますか?
…嬉しかったんです。
今までさんざん悩んできたことは、
自分に思いやりが足らなかったからじゃないんだ。
私のような悩みをもっている人が他にもいるんだ。
自分の症状に名前がついたことで
得体の知れない恐怖の原因がわかったように感じました。
それからはムリに治そう、慣れようって気持ちは少なくなりました。
私は嘔吐恐怖症だから、仕方ない。
と、自分を許せて、気持ちが少し楽になりました。
ちょっとだけ克服できた話
私はず〜っと思っていたことがありました。
私は小学生の頃からずっと、若くて綺麗なママになることに憧れていました。
でも、問題があることもずっとわかっていました。
- つわりって絶対吐いちゃうって言うけど、私どうなっちゃうのかな。大丈夫かな!??
- 子どもってめちゃくちゃ吐きやすいよね…自分の子どもが吐いたら私大丈夫かな…。ちゃんと処理してあげられるかな…!??
そんな大問題が待ってることはずっと気づいていました。
けど、何も変わらず過ごしていました。
妊娠がわかるひと月前
私はなんと、生まれて初めて
「胃腸炎」になりました。
その日はごはんをモリモリ食べて、普通にゴロゴロして過ごしていました。
すると、なんとな〜くお腹に違和感が。
『ご飯食べ過ぎたかなぁ…横になってれば良くなるよね…』
私は布団に横になって休んでいました。
数時間後…
どうも気持ちが悪い。なんかさっきよりひどくなってきてる…!
『寝ればきっと良くなる』
私は少し眠りにつきました。
が、真夜中に気持ちが悪くて目が覚めました。
お腹も痛いし気持ち悪い。冷や汗まで出てきた。
『これはヤバイやつだ』
私は確信しました。
「吐こう。絶対に吐いてしまった方が楽だ。吐いて楽になろう。」
そう思って、トイレに行きました。
今まで、フラッフラになるまでお酒を飲んでも
体調をくずして具合が悪くてトイレに行っても
『吐いた方が楽だ。吐け。』と
どんなに自分に言い聞かせても
まったく吐くことができなかった私が。
『大丈夫。私は吐ける。大丈夫、怖くない。大丈夫、悪いことをしてるわけじゃない。』
『大丈夫、大丈夫、、、』
と、何度も何度も自分に言い聞かせて
ついに吐くことができました。(気分を害しますよね、ごめんなさい)
私は10年以上ぶりに自分が吐けたことに驚きました。
でもやっぱり自分が吐くのも苦手で、
『おえっ』ってのを聞きたくなくて、
大の方にレバーを回して水を流し、音をかき消しながら頑張った!
きっとそのときは
『大丈夫、大丈夫』って自分を許すことができて、
ストッパーを外せたのだと思います。
それから約1ヶ月後、妊娠がわかって…
つわり
私は食べづわりでもあったし、
においづわりの症状もあったし、
実際には吐けないけど、吐きづわりでもあったのではないかと思います。
一番ピークのときは、ずっと寝てるだけ。
気持ち悪いけど一応ご飯を口にすることはできたから、少しでも食べる。→寝る。
そんな生活をしていました。
常に吐きそうで一日に何度も何度もえずいてました。
が、吐けず。
あとで病院できくと、
数値的には入院の一歩手前だったとか。
点滴してく?と言われましたが、
その日は大丈夫そうだったので帰宅しました。
つわり期間中に吐いたのは一度だけでした。
そのときも、胃腸炎のときのように
『大丈夫、大丈夫』と自分に言い聞かせて
やっとの思いで吐けました。
漢方薬を処方してもらったり、
仕事を少し休ませてもらったりしながら、
つわりもなんとか乗り越えることができました。
産後。子どものゲー。
子どもがうまれてから。
不安でした。
『吐き戻したら、私は怖くなってしまわないか…』
子どもはそこそこ吐き戻しのある子でした。
びっくり仰天。
なんと…私は案外平気だったのです。
そりゃあちょっとビビります。
焦るし、びっくりするし、ちょっとだけやっぱり怖い気持ちはある。
けど、それ以上に心配の気持ちが勝って、
『気管に入ったらどうしよう(;´Д`)』
『体調悪いのかな!?大丈夫かな!??(><)』
そんな気持ちばかりで私の頭は埋め尽くされます。
結論。
腹痛めて産んだ子のかわいさには敵わん。
これから
きっと私はこれから先もずっと
『嘔吐恐怖症』と向き合って、付き合っていかないといけないと思います。
正直治る気がしないし、治すために慣れる行程も嫌だ!笑
吐きそうな人には近寄れないし
吐いてる人なんて論外。
自分も吐けなくてツラいこともあるかもしれません。
吐くって文字を書くことも、考えることも本当に苦手です。
心臓はドキドキバクバクするし、手も震えるし、嫌な気分になります。
それでも、なんとかいろんなことを乗り越えて過ごせています。
模索中ではありますが、私がうまく嘔吐恐怖症と向き合う秘訣は
自分を許すこと
それが一番の薬かなぁ…と思います。
きっとどこかで同じように
苦しんで悩んでいる方がいると思います。
『大丈夫、大丈夫、、、』
こんな話をするのは少し怖くて嫌だったけど、
私の悩みを書いてみました。
同じように苦しんで悩んでいる誰かにとって
少しでも救いになればいいな と思います。